ブラハラで起こる無自覚的差別を罵る回

気がついたら前回の更新がはるか昔であることなんて珍しくもないこと。むしろ一週間も空かなかったことを祝福したい谷です。

 

 血液型性格診断を信じている人って、なんで根拠もないのにあんなに自信満々なんでしょう。「え、A型でしょう?」とか当たり前のような顔をして言ってくるんですが、残念、私の血液型はBOです。言い当てられたことは現存する記憶にはございません。

 

なぜ皆さん、私がA型だと思うのでしょう。試しに「A型あるある」でググってみます。

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さあ、当てはまるものをピックアップしてみましょう。ちなみにこの記事の冒頭「血液型の性格には科学的根拠はないですが」(ママ)という部分、後ほど使います。

 

“独りが好きだけどたまに寂しい”

 

第一項目からいきなり当てはまりました。そうです。一人でいるのは楽なんですが、寂しい時もありますね。

 

“少人数の方が落ち着く”

 

そうなんですよ。大勢でいるとなかなか落ち着かないですからね。

 

“怒った時は沈黙”

 

ありますね。怒りが外側に出ないように必死です。そうなると沈黙するしかありません。ここで話しかけてくるやつが一番ウザい。俺が怒ってるの分かってて話しかけてるよね?って感じで。

 

“好きな物には一途”

 

ありますあります。あるあるです。好きになったら追求したくなっちゃいます。

 

とまあ、当てはまる項目がそこそこあるようですね。他にも「あ、わかる〜」という項目がたくさんあります。これならA型だと思われても仕方ないかもしれません。でも誰もB型だと言ってこないところを見ると、B型あるあるは当てはまらないんでしょうか。対照実験です。そちらも見てみましょう。

 

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“好きなものに一直線”

 

そうなんです。好きなものはとことん追求したくなりますね。

 

“1人が好き、独りは寂しい”

 

なんでしょう、この言語学的なカテゴライズは。でもたしかにその通りです。

 

“大人数は嫌い、一部に神経質”

 

大人数は苦手です。一部に神経質ってのはよく分かりませんが、まあ当てはまっている気がします。

 

なんだ、B型のほうもけっこう当てはまるじゃんという感じですね。

 

いや、なんかもう面倒なんではっきりさせますが、こういうのをバーナム効果と言います。ウィキペディア先生によると、“誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる”と感じてしまう心理現象なのです。ピックしたものをわざわざ見比べるまでもなく、「まさしく」という感じではないでしょうか。

 

まずここで「あるあるが当てはまる」という根拠はなくなりました。だってA型あるあるもB型あるあるもほとんど同じ項目なんだもん。「あるある」はただの心理バイアスでした、はい残念。

 

ところで、先ほどの“血液型の性格には科学的根拠はないですが”(ママ)という部分ですが、まあその通りですよ。科学的根拠がない、でも否定する材料もない事象を、人々はオカルト、または陰謀論と呼ぶわけですね。否定する根拠がないからといってオカルトを信じてる人ってお里が知れてます。

 

まあそんなことは置いておいて、こんなデータがありますよ。

 

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「血液型と性格の無関連性」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_85.13016/_pdf)より

 

因果は否定できないんですが、少なくとも相関がないことはこれで明らかですね。

 

長々と書いてきましたが、私が血液型性格診断をしっかり否定しなければと思うのは、ブラハラことブラッドタイプ・ハラスメントなんていう差別が蔓延しているからなんです。これがなきゃ星座占い並みにどうでもいいネタなんですが、血液型については本気で信じている人がいるんだから放っておけないわけです。

 

ウィキペディアには “血液型によって人の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動のこと”とあります。これだけならまだマシなんですが、“学校や職場などの社会でブラハラが起こった場合、イジメなどの人間関係の問題、不適切な人事異動などに発展する可能性がある”んですよ。実際にあった話、血液型のせいで採用試験を落とされた人がいるらしい。“厚生労働省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」と呼びかけている”と、厚生省もこれには手を焼いているわけです。

 

こういう時に、「本気で信じてるわけじゃないよ、話のネタで言ってるだけ」とか言うやつがいるんですが、彼らは差別を話のネタにしたりするんでしょうか。被差別部落の出身者に対して、「おまえ人間じゃないもんなw」とかネタで言えるんでしょうか。「本気で思っていない」というのは正当化の理由にはなりませんね。

 

こういう差別をなくすには、それを完全になくしてしまうしか方法がないわけです。過去の遺物にしてしまって、「ああ、こうやって悪気なく始まった占いが差別に結びついたんだ」と教訓にするのがいいですね。

 

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池谷先生の本は面白いです。この本は読み物というか、自分に起きうるバイアスの資料だと思って手元に置いてます。もちろん、バーナム効果も載ってます。ぜひ。